FinTech news

FinTech、とくに資産運用系のスタートアップサービスを中心に紹介します。

資産運用系FinTech startupのThe Economistによるまとめ

The Economist 5月9日号はFinTech特集。その中でも資産運用系FinTech startupについて書かれたこちらの記事をご紹介します。

www.economist.com

 

Wealthfront, Betterment などのいわゆる資産運用の「ロボアドバイザー」と呼ばれるサービスは、従来の人間がサービスを提供するウェルスアドバイザーに対してコストで勝負しています。対人型ウェルスアドバイザーが預かり資産に対して1%程度のフィーがかかるのに対し、ロボアドバイザーは0.15%程度から、と格安で資産運用アドバイスを提供します。加えて各社は証券会社としての機能も持っており、アドバイスに従って低コストのETFを購入し、ポートフォリオを組むことができます。

 

http://cdn.static-economist.com/sites/default/files/imagecache/original-size/images/print-edition/20150509_SRC878.png

コストに敏感な若年富裕層を中心に資産を獲得していますが、ロボアドバイザー各社を合計しても資産規模はまだ200億ドル程度で、対人型アドバイザーの17兆ドルと比較するとまだまだ小さく、市場拡大の余地は大きいと思われます。現状の資産規模ではまだ各社安定的に収益を出すには至っていないとのこと。資産規模を育てていくには時間のかかるビジネスといえるでしょう。

日本では「お金のデザイン」社がサービスを開始しました。米国とちがって資産運用アドバイザーにお金を払う文化が根付いていない日本で、どのように顧客獲得していくか注目したいと思います。