ブラックロックがロボ・アドバイザーのFutureAdvisorを買収
世界最大の資産運用会社のブラックロックが、ロボ・アドバイザーのFutureAdvisorの買収を発表しました。
ブラックロックとしては伝統的なファイナンシャル・アドバイザーよりも低コストなアドバイスを求めるマス富裕層・若年層の顧客を獲得するのが目的とのこと。FutureAdvisorのリリースによると、投資アドバイスは引き続きオープンアーキテクチャーで実施する、すなわちブラックロックのファンド以外の投資商品もポートフォリオに入る、としています。
FTの記事によると今回のBlackRockによる買収額は$150m-$200mとされています。FutureAdvisorは2010年の創業。昨年シリーズBの資金調達を$75mのバリュエーションで行い、預かり資産は$600m、運用報酬率は0.5%とのこと。
ざっくり計算ですが、預かり資産$600mに運用報酬率をかけると売上高は$3m（=3.6億円）なので、これに$150mのバリュエーションがつくのか…と驚きますが、Forbesの記事によるとFutureAdvisorのサービスは他社に比べ先進性があるらしいですし、ロボ・アドバイザーサービスの将来性も含んだバリュエーションなのでしょう。
当ブログの以前の記事でも、ロボ・アドバイザービジネスは単体でブレイクイーブンに達するのは難しいと指摘しています。こうした大手金融機関の買収によるイグジットも今後はいくつか出てくるのではないかと予想します。
