FinTech news

FinTech、とくに資産運用系のスタートアップサービスを中心に紹介します。

Bloombergに対抗するメッセージングサービスSymphony

Bloombergに対抗することを目指して開発されたメッセージングプラットフォームSympthonyが、9/15からサービスを開始しました。

symphony.com

Quartzによる紹介記事はこちら。

qz.com

証券会社、資産運用会社、ヘッジファンドの間ではデファクト・スタンダードになっているBloomberg端末。独特のコマンド、特殊なキーボード、高額のライセンス料(年間21,000ドル)などで常に不満の声がありますが、いまだにその地位を脅かすプレイヤーは現れていません。しかし、メディアでもあるBloombergのジャーナリストが端末利用者の行動を盗み見ていたことが明らかになり、金融機関の間ではBloombergへの依存を問題視する声が強まっています。この中、Goldman Sachsをはじめとする大手金融機関がコンソーシアムを結成し、オープンな技術を利用して独立性のあるメッセージングプラットフォームを作ろう、として始まったサービスがSymphonyです。

Bloombergはもちろんリアルタイムのマーケット情報、企業情報、ニュース配信のプラットフォームですが、ある調査によると多くのユーザーの主な利用目的はチャット機能だそうです。Symphonyの利用料は1ユーザー月間15ドル。規制により金融機関の収益率が低下する中、Bloomberg端末をリプレースできるメリットは大きいでしょう。

Symphonyは金融機関向けでなく、個人向けのメッセージングサービスもリリースしています。こちらは無料のサービスとなっています。