AIのインパクトとファイナンスの未来 - IIFレポート
AI(人工知能)の金融ビジネスに対するインパクトについて、IIF(Institute of International Finance)がレポートを発行しました。
レポートの概要を1枚にまとめたインフォグラフィックはこちら。
コンピューティングパワーの低コスト化、ビッグデータの蓄積、Tech Giantによる開発競争などを背景に、AIは飛躍的な進化を遂げています。そして金融ビジネスもAIによって変革していく、という内容です。
金融のどの分野でAIが活かされようとしているか、いくつか実例が挙げられています。
レポーティング
自然言語生成アルゴリズムを用いて、データから文章を自動生成するサービス。当ブログでも紹介したNarrative Scienceのほかに、フランスベースのYseopが紹介されていました。
投資意思決定
投資マネジメントプラットフォームのAddepar、Sentient Technologies、ゴールドマンも出資したデータ分析サービスKensho、AIを全面に押し出した運用機関である香港のAidyia が挙げられていました。
対話エージェント
ボットが注目を集めているように、顧客とのインタフェースを対話エージェントにより実現する分野も期待されています。Kasisto、IPsoftが紹介されていました。
Regtech(コンプライアンス分野によるAI活用)
不正検知などコンプライアンス分野におけるAI活用の例としては、LucidとFeedzaiが挙げられていました。