銀行APIの「大公開時代」で日本のFintechが一気に進む
Fintechの普及に大きな影響があるであろう、銀行によるAPIの公開についてのIT Proの記事を紹介します。
記事では、
- みずほ銀行がLINEに口座残高等の情報提供を開始
- 住信SBIネット銀行がマネーフォワードと提携し口座情報の連携をすすめる動き
- NTTデータが銀行向けネットバンキングシステムに外部サービスへのデータ提供機能を提供
が紹介されており、銀行が提供するAPIによってFintechサービスにデータが流れ、これまでになかったサービスが可能になることが期待できます。
当ブログで以前に紹介したThe Economistの記事(下記リンク)でも、銀行によるデータ提供が進むと、ユーザーは銀行が提供するサービスよりも使いやすいFintechのサービスを使用するようになり、銀行はインフラを提供する存在に成り下がるだろう、という未来が予言されていました。
銀行など既存金融機関にとって外部Fintechサービスにデータを提供することは顧客との接点を失うことになるマイナス面も考えられ、スムーズに進むかどうかはわかりません。逆に日本の金融機関がデータ提供において欧米の金融機関よりも先行すれば、日本がFintechにおいて欧米に一気にキャッチアップする可能性もあるのではないかと思います。